土曜メインの京都2歳S(G3、芝2000メートル、25日)で、世界的良血のシンエンペラー(牡、矢作)が重賞タイトルを狙う。

全兄には20年の凱旋門賞を制したソットサスがいる血統。4日東京の新馬戦では好位から抜け出す競馬で3馬身差の快勝を飾り、デビュー戦からそのポテンシャルを見せつけた。

牧場時代から評判の高かった逸材で、担当する吉田助手は「1回使って調教の行きっぷりも素軽くなってきた。ヨーロッパ血統の重さもないですね」と、さらなる上積みを見込む。まだまだ課題も多く、集中力の面に関しては「調教で馬の後ろにビッチリつけて、集中力を途切れないようにしています」と工夫をこらす。裏を返せば、まだまだ本領を発揮していない段階であれだけのパフォーマンス。重賞の舞台でどんな走りを見せるか注目だ。【奥田隼人】