今週の日曜東京メインは国内外の強豪が集結するジャパンC(G1、芝2400メートル、26日)が行われる。
現役世界最強馬イクイノックス(牡4)を管理する木村哲也調教師(51)が共同会見に出席。国内外G1・6連勝を向け、意気込みを口にした。一問一答は以下の通り。
-最終追い切りの意図は
木村師 いつも通りですけど、しっかりとスタートから元気よく出て行って、道中しっかりと我慢できて折り合えているかどうか。あとはライダーの指示でゴールに向かって走れるかとか、基本的なことを見たかったです。
-動きはどう映ったか
木村師 いつも通りよかったと思います。
-天皇賞・秋は驚きの走り
木村師 素晴らしい走りだったなと思います。すごいなと思います。
-レース後の様子は
木村師 当日、翌日からはけっこうしっかりと走ってくれたんだな、という体つきもありましたし、それから1日、1週間とたって健康状態は戻ってきているなと感じます。
-1年前と比べて変わったことは
木村師 非常に体つきも頼もしくなって、わりとどこに行っても堂々としている感じは変わったなと感じます。
-海外などの経験は大きい
木村師 大きいと思いますよ。
-ジャパンCは素晴らしいメンバーが集まった
木村師 素晴らしいメンバーですよね。メンバー表はあまり見たくない感じはしますよね(笑い)冗談はさておき、本当に各カテゴリーのチャンピオンが集まるというすごいメンバーだと思います。
-そのレースにイクイノックスを送り出す心境は
木村師 まずはトラブルなく毎日をしっかりと積み重ねていきたいという気持ちですかね。
-世界的にも注目されるジャパンC
木村師 非常に今となっては伝統があって格式高く世界から認められているレースだと思っています。そういう憧れがあるレースに対して2021年、2023年と参加できることに非常に喜びがあって、責任も感じています。
-ファンへメッセージを
木村師 自分の管理馬イクイノックスが今週末レースに出させていただく。彼自身の注目度は世界から注目されているというのは十分に分かっている。非常に多くの方が彼の走り、素晴らしい走りを期待しているというのは十二分に分かっています。私とすれば本当に多くのファンの皆さんに支えられて普段から素晴らしい環境の中で仕事をさせていただいている。何とかイクイノックスを応援してくださる皆さまに喜んでもらいたいと。いつものことではありますけども、それを何とか少しでも良い状態に持っていけるために、あと3日間丁寧に過ごしていきたいと思っています。軽い言葉で何かを約束することはできないですけど、日曜の午後までスタッフと一緒にしっかり取り組んで参りますので、存分に応援していただいて、イクイノックスの背中を押していただければなと思います。
-週末に坂路で速めの時計を出すなど春より意欲的なメニューを消化しているが、体質面の強化を感じるか
木村師 非常に難しくて非常に大切な質問だと思います。前回天皇賞の時も申し上げましたけど、2023年の春と秋ではいわゆるアウェーで管理するかホームで管理するか、というところがあって、非常に大きな違いを感じております。メディアの皆さんには意欲的という捉えられ方をするとすれば、仮に意欲的にやれるとすればホームで管理できているということが一因かなと思っています。イクイノックス自身の調教時間以外の時間の気の休まり方が非常に優位に働いている。そういった時に馬体にも変化が生じるので、調教プランを立てる時に馬を見て判断しているが、春のメニューを組む段階での馬体を見る際のジャッジには変化があるかなと思います。