26日のジャパンC(G1、芝2400メートル、東京)に挑む唯一の外国馬、フランスのイレジン(せん6、J・ゴーヴァン)は満身創痍(そうい)の出走になりそうだ。本国フランスで実質的な追い切りを終えて来日。筋炎(コズミの症状)を考慮しながら、慎重な調整を続け木曜、金曜とキャンターの強度を上げていたが、金曜夜、母国のメディア「エキディア」が軽度の脚部不安が生じたことを報じている。金曜の調教後に「石を踏んだような打撲傷」が見られたと伝えられており、ザ石に近い症状か。

レース前日の土曜はいつものように馬場内の厩舎地区で準備運動を行った後、ダートコースをゆっくりと1周したが、大一番へ向け、絶好の気配とはならなかった。ゴーヴァン師は「右前脚に痛みが見られたのですが、処置をしてもらったおかげで今朝は予定通りに運動を行うことができました。レースに向けて仕上がったと思います」とコメントした。

東京の芝コースについては「タイムが速くなっても脚もとへの負担は少なそうで、素晴らしいコースだと思います。いつもと同じような位置取りになるかと思いますが、ある程度速いペースで流れ、距離ロスがなく、直線へ迎える展開になればと願います」と話した。外国馬18年ぶりの勝利へ、底力を見せられるか。