ドイツが生んだ名牝デインドリームが8月31日に15歳で死んでいたことについて2日、同馬をけい養していた社台ファーム吉田照哉代表が振り返った。「思い出深い1頭ですよね。いい馬をたくさん産んでくれた」。

現役時代は同代表が11年凱旋門賞1週間前に権利の半分を購入。その直後に同レースを制覇した。12年にはキングジョージ6世&クイーンエリザベスSも勝った。思い出深いレースについて「凱旋門賞もそうだけど、キングジョージも勝ってくれたからね」と、日本馬ディープブリランテなどを撃破したレースを挙げた。

現役引退後は繁殖牝馬として活躍。2日の中山2R(2歳未勝利、ダート1800メートル)では孫にあたるリーチユアドリーム(牝、黒岩)が単勝1・9倍の1番人気の支持に応え、デビュー3戦目で初勝利を挙げた。同代表は「こうして孫が走ってくれていますからね」と柔らかな表情だった。

なお母にデインドリームを持つ2歳馬ドリーミーデイ(牝、久保田、父ルアーヴル)は、来週9日中山の芝1600メートルの新馬戦でデビューを予定している。