今朝のシャティン競馬場は夏の暑さでした。馬には少々堪えそうですが、馬場入りした馬たちは元気いっぱい。走りたい気持ちがうずうずしていました。

この日唯一芝コースに入ったレーベンスティールの走りはすごく体の使い方がなめらかで、いいフットワークでした。見届けた田中博師も「走りのリズム、バランスがいいですし、ストレスなく、気分良さそうに走れていました」と動きには満足した様子でした。

香港ヴァーズにゼッフィーロ、香港マイルにソウルラッシュを送り出す池江泰寿調教師がこの日、共同会見に出席しました。何と、その場に師の父である池江泰郎元調教師も様子を見守っており、海外メディアを含めた報道陣はあのディープインパクトを育てた名伯楽の登場に沸き上がっていました。こちらは貴重な親子での2ショットです。

今年香港国際競走に出走するディープインパクト産駒は池江師が送るゼッフィーロ1頭のみ。こうしたドラマやストーリーがあるのが、長年競馬に取りつかれている理由の1つだと思います。全馬ともまずは無事にメディカルチェックをパスして出走ラインに立ち、全力を出し切ってもらいたいと思います。【井上力心】