ことはです! 8日金曜にとってもかわいい写真が撮れました。オールウエザーコースで調教を行ったソウルラッシュとゼッフィーロが帰ってきたところを激写すると、ソウルラッシュの後ろにいたゼッフィーロがヒョコッと顔を出していました。「僕も撮って」と言わんばかりのタイミングで、かわいいお顔がバッチリ写っています。写真を撮るのは難しいですが、こういう写真が撮れると楽しく感じますね。

さて、その2頭を送り出す池江師は、会見で「香港国際競走に参加する意義」をこう話していました。

「日本のサラブレッドは高いレベルにあると思う。これまではいろんな国から優れた血統馬、繁殖馬を買い求めていた。今は日本でその血が成熟して、今度はそれを世界に広げていきたいと考えている。そのためには世界が注目するような国際競走でいい成績を残して、日本の馬が強いことをアピールしたい」

なぜ、香港国際競走は世界から注目されるのか? 日本も国際競走であるジャパンCがありますが、近年はあまり外国馬が参戦しません。それに比べて香港には、世界各国の有力馬が集まります。それはなぜなのか、以前、池江師に尋ねたことがあります。

香港の国際競走では1200メートル、1600メートル、2000メートル、2400メートルの4つのG1が1日に集まっています。「だから、帯同馬を連れて行きやすい。アメリカのブリーダーズカップからも間隔が空いているからね」。そう説明してくれました。凱旋門賞やブリーダーズCとは違い、招待制であることも遠征のしやすさにつながっているといいます。

世界のホースマンに日本馬の強さを披露する、勝って種牡馬としての価値を上げる、より日本の競馬がレベルアップする-。ブラッドスポーツである競馬だからこそ、海外遠征というのは大事になるのだと思いました。【下村琴葉】