右太もも筋挫傷で戦列を離れている武豊騎手(54)が、16日の中山で48日ぶりにレースへ復帰することを明らかにした。13日に栗東トレセンで調教に騎乗。回復状況を確認した上で決断した。

「今週乗ります。長かったですね。昨日ぐらいからいけそうな感じで、けさ1頭乗って大丈夫だと思いました。意外と重傷でしたね。心配してくれる方がたくさんいて、励ましの言葉がうれしかったです。レースでいいパフォーマンスをしたいという気持ちが強いです」

16日中山ではターコイズS(G3、芝1600メートル)でソーダズリング(牝3、音無)に騎乗する。「マイルでいい切れ味が出たので楽しみです」と期待していた。17日阪神の朝日杯FS(G1、芝1600メートル)では、2戦2勝のエコロヴァルツ(牡、牧浦)に騎乗する予定で「素質を感じます。マイルもまったく問題ないと思います」と見込んでいた。

10月29日の東京5Rのレース後に騎乗馬に右太ももを蹴られ、天皇賞・秋のドウデュースなど3鞍で乗り替わりとなっていた。筋挫傷と診断され、当初の見通しより回復が長引き、先週8日に調教騎乗を再開していた。