土曜中山の牝馬限定重賞、ターコイズS(G3、芝1600メートル、16日)で、引退レースを迎えるミスニューヨーク(牝6、杉山晴)が、牝馬としては初の同一重賞3連覇に挑む。

13日の最後の追い切りは坂路を単走で駆け上がり、馬なりで4ハロン55秒6-12秒3をマークした。「元気があっていい動き。最後だけど、いい状態」と杉山晴師は満足げだ。

21年は最後方をポツンと進み豪快な大外一気を決め、22年は3角からスパートしゴール寸前での逆転劇だった。「中山のマイルが得意」とトレーナーはいう。これまで牝馬で同一重賞3連覇を果たした馬はいない。「(消長が激しい)牝馬には難しい」(同師)。それだけに価値がある。偉業を置き土産とするか。