世界最強馬がターフに別れを告げた。G1・6勝馬イクイノックス(牡4、木村)の引退式が16日、最終レース終了後の中山競馬場で行われた。

馬主の(有)シルクレーシングの米本昌史代表、木村哲也師、クリストフ・ルメール騎手、阿部孝紀助手、楠友広助手、ノーザンファーム天栄の木実谷雄太場長が参列した。

同馬は来春から社台スタリオンステーションで種牡馬入り。初年度から2000万円の高額種付け料が設定されている。

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キャリア10戦全てで手綱を取ったクリストフ・ルメール騎手はあいさつの前に木村師と抱擁した。

ルメール騎手「ジャパンCでレース後にスタンド前に行った時に、すごく感動しました。パフォーマンスは本当にすごかったなと。(騎乗している)僕も信じられないと思った。イクイノックスは最初から(高い)能力をみせてくれました。絶対スーパースターホースになれると思いました。何よりフィジカルとメンタルがすごかったです。みんなのおかげでレースごとに良くなっていった。素晴らしい馬に、世界一になりましたた。走りやパフォーマンスは忘れられないです」とうなずいた。

父イクイノックスに対する期待については「(子どもに)もちろん騎乗したいです。僕はまだいるか分からないけど(笑い)。毎年、強い馬に乗れていたら絶対いると思います。彼の子どもに乗りたいです。アーモンドアイとイクイノックスの子どもは多分、世界一になります」と笑顔で話した。