ゴドルフィンブルーが躍動した。昨年3着のフィアスプライド(牝5、国枝)が5度目の重賞挑戦で初制覇を決めた。

これまでの差しから一転、好位から押し切った。勝ち時計は1分32秒7。国枝栄調教師(68)は平地では昨年7月の函館記念(ハヤヤッコ)以来のJRA重賞制覇。鞍上のクリストフ・ルメール騎手(44)は4年ぶり3度目の勝利。今後は来年のヴィクトリアM(G1、芝1600メートル、5月12日=東京)を大目標にする。

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海の向こうでは「ドジャーブルー」が、ここ中山では「ゴドルフィンブルー」の勝負服がファンを沸かせた。フィアスプライドは6番枠から好発を決めると、ややスローな流れを4番手で追走。直線半ばで逃げ粘るフィールシンパシーを捉えた。1馬身1/4差をつけ、待望の初タイトル。ルメール騎手は「いい枠からベストポジションが取れた。手応えが良くてずっと伸びてくれた」と手放しでたたえた。

鞍上の策がはまった。事前にレース映像をくまなくチェック。「彼女のレースをよく見たけど、スタートがちょっと遅くて最後伸びても間に合わなかったね」と分析し、迷いなく好位置を取った。内枠有利な中山マイルを教科書通りに好位で進め「今日は4番手からいい競馬ができた。重賞が取れてよかったです」と役者が違った。

もう1段上のステージが見えてきた。牡牝混合重賞でも善戦を続け、5歳にして地力強化が著しい。国枝師は「いろいろと流れがうまくいったけど、充実してるのは確か」と目を細める。昨年のヴィクトリアMを制したソングラインは現役を退いた。年の瀬にG3の冠を手にしたフィアスプライドが、牝馬マイル戦線の主役へと躍り出る。【桑原幹久】

◆フィアスプライド▽父 ディープインパクト▽母 ストロベリーフェア(キングマンボ)▽牝5▽馬主 ゴドルフィン▽調教師 国枝栄(美浦)▽生産者 ダーレー・ジャパン・ファーム(有)(北海道日高町)▽戦績 16戦5勝▽総収得賞金 1億1613万8000円▽馬名の由来 断固としたプライド。