21日、都内ホテルで有馬記念の公開枠順抽選会が行われました。スルーセブンシーズを管理する尾関師が「めざましテレビ」の占いで1位だったことから抽選を引き、過去10年で【0・0・1・9】の8枠15番を当ててしまいました。その中で抽選会開始前、あるハプニングが松山弘平騎手を襲いました。

池添謙一騎手の公式インスタグラムをフォローしてもらい、ストーリー内で公開された1本の動画をご覧下さい(投稿から24時間限定公開)。動画内で分かる通り、会直前に松山騎手のスーツのボタンが外れてしまいました。それでも同騎手は顔色を変えることなく、すいすいとボタンを縫い付けました。詳細を本人に聞きました。

松山騎手 ホテルの従業員の方が裁縫セットを貸してくれたんです。皆さん、中学生ぐらいで家庭科の裁縫を習うじゃないですか。あれと一緒ですよ。

淡々と答える表情からも、普段から身の回りのことを自分で行っているのだと分かりました。SNS上では動画を見たファンの声がさまざま。「自分で直せる松山騎手かっこいい」。「その場で縫い付けてすげぇって思った」。称賛の嵐です。

そのかいあって? 騎乗予定のシャフリヤールは1枠2番をゲット。17年キタサンブラックが勝利した好枠です。「僕が初めて挑戦した有馬記念がアルアインでした。その全弟のシャフリヤールに乗れるということで、感謝しかありません。いい枠を引けたので、後は結果を残すだけです」と松山騎手の表情は引き締まりました。

“波乱”はありつつも、無事に抽選会は終了。本番はもうすぐ。皆の夢を乗せた有馬記念は12月24日、15時40分に出走します。【阿部泰斉】