31日付で引退する柴山雄一騎手(45)が中山8Rで現役最後の騎乗を終えた。

2番人気スノーホルンロード(せん4、清水英)に騎乗。中団で流れに乗ったが、直線は伸びを欠いて6着だった。

中山4R(2歳未勝利、芝1800メートル)では3番人気ディマイザキッド(牡、清水英)の手綱を取り、首差2着と勝利まであと1歩に迫り、場内のファンを沸かせた。

レース終了後、ウイナーズサークルでは引退セレモニーが行われ、武豊騎手から花束が贈呈された。母けい子さんも駆けつけ、騎手仲間とともに記念写真に納まった。

多くの関係者から「お疲れさま」と声をかけられ、柴山騎手は終始笑顔で応えていた。

ラスト騎乗を終えたベテランは「1日が早かったですね。(4Rは)勝ちたかったけど(丸山)元気に邪魔されました(笑い)。最終日まで乗れて楽しかったですね。悔いなく終われました。本当にたくさんの人に支えられて感謝しています。みんなに支えられてやってこれました」とすがすがしい表情。JRA通算1万636戦602勝。重賞12勝。

来月からは美浦・古賀厩舎の調教助手として新たなスタートを切る。「これまでは乗ってばかりだったけど、もっと馬と身近になりますから楽しみの方が大きいです。まだ夢は続くのでG1を取れればいいですね」と心を弾ませていた。