3歳牝馬の重賞フェアリーS(G3、芝1600メートル、7日=中山)の追い切りが3日、東西トレセンで行われた。エリカリーシャン(国枝)は新馬スピノザに軽々と追いついた。ほぼ内ラチ沿いを進んだ美浦ウッドでの併せ馬。末強めで5ハロン67秒1-11秒8を計時した。国枝師は「まあまあの動き。しっかりしてきたね」と合格を与えた。

前走のアルテミスS7着は発馬後手で最後方発進となったが、初戦は好スタートから逃げ切り。国枝師は「初戦は前に行けたけど、前走はスローで流れてそのまま決まってしまった。あれがいい競馬になれば。中山なので、スタートを決めたい」と流れに乗った立ち回りをイメージする。

名牝を多く抱えた国枝厩舎。一昨年まで5年連続の桜花賞参戦は厩舎別最長だ。適性は長めの距離を見込むが、この“厩舎力”は侮れない。国枝師は「マイルより長い方がいいかもしれないけど、桜花賞を目指してこっちを選んだ」と参戦意図を明かす。賞金を積み、クラシック進出を確実なものとしたい。