クラシックの登竜門、日刊スポーツ賞シンザン記念(G3、芝1600メートル、8日=京都)の最終追い切りが4日、東西トレセンで行われた。

「追い斬り激論」では、大阪の若手記者2人が気になる馬をピックアップ。マイク(藤本真育)は藤岡康太騎手(35)騎乗のケーブパール(牝、友道)を、ことは(下村琴葉)は吉岡辰弥師が管理するノーブルロジャー(牡)を激推しした。ともに年男の藤岡康騎手と吉岡師が携わる両馬の走りに注目だ。

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マイク 「日刊スポーツ賞」やし、シンザン記念は特に取材に力が入るわ。

ことは どの馬がよく見えました?

マイク ケーブパールが良かった。藤岡康騎手を背に、Cウッド6ハロン84秒6-11秒6。3頭併せの最内から、中のサトノグランツ(古馬オープン)には半馬身遅れたけど、外のミスフィガロ(古馬3勝クラス)には2馬身先着。力強い動きを見せていた。友道師も「折り合いもついていたし、使って良くなっている」と好感触やった。

ことは 能力があるのは分かってますが、精神面が気になります…。

マイク 確かに。ここ2走はテンションが上がってしまい、少なからず消耗はあったからね。今回も当日のメンタルが心配だけど、「今は落ち着いてるし、いい感じでいけると思う」と友道師は話してたし、昨年末の調教にも乗った藤岡康騎手も「動きはいいし、(精神面で)我慢してくれている」と言っていた。有馬記念をドウデュースで勝った名門厩舎。年男の鞍上を背に、今年も好スタートを切ってくれるはずや。

ことは なるほど。私はノーブルロジャーがいいと思いました。川田騎手を背に坂路で4ハロン53秒8-12秒3。12月31日にCウッド6ハロン85秒5-11秒7でやっていることを考慮して、サッと流す程度でしたがいい動きでした。こちらも年男の吉岡師いわく、この馬の一番の強みが「人の指示を待てる」ことだそう。「ジョッキーも『非常に操作性がいい』と、いいイメージを持っていた。すごく乗りやすくて競馬しやすい」と操縦性に太鼓判を押してます。

マイク あとは、キャリア1戦がどうかだけど…

ことは それは問題ないです! 初戦が2番手から上がり最速33秒3で抜け出す好内容。師も「1回使って馬にスイッチが入っている。新馬からいきなり重賞だけど、能力的には足りると思う」と。血統も注目で、父パレスマリスはG1馬ジャスティンパレスの半兄で、昨年の朝日杯FSを制したジャンタルマンタルを出している。牝系も、あのサイレンススズカと同系なんですよ。

マイク えっ?

ことは ノーブルロジャーの5代母と、サイレンススズカの3代母が同じなんです。知らなかったんですか? 「ウマ娘」ファンの私は興味津々です~(ハートマーク)

マイク …。情報では負けても、予想は負けへん!

ことは 私も辰(たつ)年生まれの年女ですし、意地でも当てますよ!