米国のキーンランド社の1月セールが8日に開幕し、日本のケイアイファームがカーリンズボヤージ(牝7、父カーリン)を初日2番目の高額となる100万ドル(約1億4000万円)で落札した。一昨年に引退したダートの最強馬フライトラインの子を受胎している。

カーリンズボヤージはカナダ産馬で現役時は12戦5勝。20年にウッドバインオークスを制し、カナダ版ダービーと呼ばれる「クイーンズプレート」(現キングズプレート)では牡馬相手に1番人気に推され、5着だった(勝ったのは福元大輔騎手のマイティーハート)。19年のカナダ最優秀2歳牝馬、20年のカナダ最優秀3歳牝馬に輝いている。

ロードカナロアを生産したケイアイファームは過去にもカナダ産の名牝を繁殖牝馬として積極的に導入しており、14年にウッドバインオークス、クイーンズプレートを制したレキシールーからは22年のNHKマイルC覇者ダノンスコーピオンが誕生。ワンフォーローズからは中山牝馬S連覇のレディアルバローザ、キャトルフィーユ、エンジェルフェイスと3頭の重賞ウイナーが生まれている。また、カナダ産馬アンジェリックソングを母に持つレディバラードからは重賞2勝のダノンバラードが誕生している。