日曜中山で行われた京成杯は安田翔厩舎のダノンデサイル(父エピファネイア)が制しました。外枠から好位の外をリズムよく走り、直線の坂を上ってから突き抜ける内容。2着のアーバンシックとともに上位2頭は賞金加算に成功し、クラシックが楽しみになる競馬でした。

ダノンデサイルの母トップデサイルは社台ファームが17年にキーンランド社ノベンバーセールで95万ドルで落札した馬です。当時はアメリカンファラオの子を受胎していて、ダノンデサイルは4番子になります。母の戦歴を見ると、9戦2勝。14年8月にサラトガ競馬場でデビュー(1着)し、2戦目はキーンランドの2歳G1アルシバイアディズSで2着でした(このときの1着ピースアンドウォーは16年のキーンランド社セールでノーザンファームが145万ドルで落札)。

トップデサイルの3戦目は2歳女王を決めるBCジュベナイルフィリーズ(サンタアニタ)です。メンバーを見直すと、必見のレースだと思います。勝ったのは伏兵テイクチャージブランディで、鮮やかな逃げ切り。前走アルシバイアディズSは逃げて8着に沈んでいた馬でした。

後方から大外をまわって2着に追い込んだのがトップデサイル。鞍上はロージー・ナプラヴニク騎手。前日のBCディスタフをアンタパブルで制した後、妊娠していることと開催限りでの現役引退を発表していました。トップデサイルの勝負服の色は「ダノン」と似た紅白の組み合わせでした。

3着ワンダーギャルの娘ワンダーホイール(父イントゥミスチーフ)は22年のBCジュベナイルフィリーズを制しました。ワンダーホイールは昨年11月、ファシグティプトン社のセールでノーザンファームが320万ドルで落札した馬です。そして、4着がフェザード。あの最強馬「フライトライン」の母です。フェザード自身の現役時の成績は12戦3勝2着4回なので、彼女に先着している馬はたくさんいますけど、「オッ」となりますね。それから6着プーカは昨年のケンタッキーダービー馬メイジの母。ビッグネームのお母さんがそろっていました。14年のBCジュベナイルフィリーズのレース映像は動画共有サイト「ユーチューブ」で見つけることができると思うので、探してみてください。

先週の3重賞、個人的な予想の結果は…。土曜の愛知杯は◎タガノパッションが2着に好走してくれましたが、日経新春杯◎リビアングラス(8着)、京成杯◎マイネルフランツ(10着)はどちらも厳しいレースになりました。自分の読みが甘かった。猛省です。今から美浦トレセンへ向かいます。【木南友輔】