社台スタリオンステーション(北海道安平町)で6日、種牡馬展示会が行われた。新種牡馬のイクイノックス(牡5)、シュネルマイスター(牡6)、グレナディアガーズ(牡6)をはじめ、29頭がお披露目された。この日、午前と午後の2部制で行われた展示会には、約1000人の関係者が牧場に訪れた。

 

現役時代にG1・6勝、23年の世界ランキング1位に輝いたイクイノックス(牡5)はトップバッターとして登場。悠然とパレードリンクを歩く姿に、黒山の人だかりの視線はくぎ付けとなった。同SSの徳武英介場長は「3代血統表が全てカタカナ表記になった真のメード・イン・ジャパン、イクイノックス。日本の生産界が今日から次のステージに進みはじめたと思います。日本語の形容詞、私の説明ではうまく伝えられない領域にサラブレッドが入ったと思います」と絶賛した。

 

同馬を管理した木村師もマイクを握って世界最強馬の魅力をアピールした。木村師は「23年の秋2戦、天皇賞・秋、ジャパンCに関しましては世界ナンバーワンの称号にふさわしいパフォーマンスだったと評価していただけるのかと思います。ゲートを元気よく飛び出していって好位に取り付くそのスピード、道中は騎手の操作に対して従順に従う操作性、世界一美しいフットワーク、そして最後は並み居る強豪を瞬間的に突き放し、ゴールまで突きに離す瞬発力とスタミナ。これ以上何を望むものがあろうかと思うパフォーマンスだったと自負しています。2年半管理させていただきましたが、その間に彼自身が骨の疾患、腱の疾患、あるいは爪の疾患、いわゆる病気というものに1度も遭遇しなかったことを特に強調してお伝えしたいと思います。ご覧いただいてわかるかと思いますが、爪の形、つなぎの角度、そして姿勢。まさに教科書に出てくるような美しい、理想的な形でないかと思っています。期待の繁殖牝馬の配合相手としてぜひともご検討いただいて、みなさまのお力でイクイノックスを今後も応援していただければと思います」と熱く語った。

種付け料は初年度では破格の2000万円ながら、即満口となっている。