ダーレージャパンが主催したメディア向けの種牡馬展示会が7日に行われ、ジャンタルマンタルの父パレスマリス(牡14)が、お披露目された。

現役時代に米3冠競走最終戦のベルモントSなどG1を2勝後、16年に米国で種牡馬入り。日本では現3歳世代が先週までにのべ16頭の出走ながら6勝を挙げる快進撃を続けている。朝日杯FS優勝馬ジャンタルマンタルは昨年のJRA最優秀2歳牡馬となり、年明けにはノーブルロジャーがシンザン記念を優勝。注目度が急上昇しているタイミングでの日本供用となった。

名種牡馬カーリンが送る米クラシックウイナー。その血統は日本の芝への高い適性を予感させる。半弟ジャスティンパレスは天皇賞・春をはじめ、重賞を3勝。アイアンバローズも昨年のステイヤーズSを優勝した。きょうだいが日本で活躍していることもあって、早くも生産者サイドからは絶大な支持を集めている。同牧場の加治屋正太郎ノミネーションマネジャーは「すでに種付け予定頭数を大きく超える申し込みをいただいています。高い評価をいただいていると感じているので、種付けシーズンを乗り切っていけるように万全な体調を整えたい」と語った。

同馬は2日に牧場へ到着したばかり。加治屋ノミネーションマネジャーは「全く体調も問題なく到着してくれたので、一安心しています。ダート馬らしくない歩様と動き、馬体は皆さまにご指摘をいただいています。あらためて芝にかなりの適性があるのでは、と多くの方の意見として聞かれています。日本の芝でかなり優秀な馬を出してくれるのではないかと思っています」と、産駒がターフを疾走する日を心待ちにする。種付け料は350万円。