冬の淀で行われる京都記念(G2、芝2200メートル、11日)の追い切りが7日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」は、大阪のマイクこと藤本真育記者、東京の舟元祐二記者が担当する。マイクは昨秋の京都大賞典を制したプラダリア(牡5、池添)、舟元は近3戦連続2着のルージュエヴァイユ(牝5、黒岩)に注目した。

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舟元 そうだ! 京都へ行こう。

マイク おっ、関西に来られるんですか。

舟元 万馬券を取ったらね。

マイク じゃあ当分来そうにないですね。僕が先に当てて、逆に東京に行きますよ。

舟元 京都記念で早速当てるぞ。

マイク 関東馬で動きが良かったのはルージュエヴァイユですか。

舟元 そう。坂路でタイガードラゴン(3歳1勝クラス)と併せて1馬身先着。時計は4ハロン52秒9-12秒3。余裕の手応えで登坂していて、脚取りも素軽かった。

マイク 久々ですね。たたいてからの方がいいんじゃないですか。

舟元 いや初戦から狙える。3週前からウッドで馬に負荷をかけていて、乗り込み量は十分だし、当該週に坂路を上った理由について黒岩師は「ウッドで体を伸ばす調教をしていたので、坂路でばねを縮めるイメージ。まとまっていていい走りでした」と説明している。出来は申し分ない。

マイク 3戦連続2着とひと押し足りない。

舟元 むしろポジティブに捉えている。初の京都だった前走のエリザベス女王杯でコンマ1秒差。輸送もこなしたし、さしたる不安はないね。師も「何とかタイトルを取りたい」と熱があった。

マイク 関西馬ではプラダリアも良かったですよ。坂路で4ハロン52秒2-12秒4の好時計をマーク。攻め駆けするタイプですけど、いつも以上に力強さも感じられますね。池添師も「今週は微調整程度。時計も良かったですし、上がってからの息の入りがすごくいい感じでした」と納得の出来です。

舟元 気難しい馬だよね。むらな面が心配。

マイク 近走は落ち着いて走れるようになっていて、精神的な成長が感じられますよ。2走前の京都大賞典もロスなく内々を回って、競馬センスが光ったレース。得意な京都コースなら勝ち負けですよ。師も「ここにきて気性のコントロールが利いているように成長しています。もうひとつタイトルがほしいです」と。

舟元 調教師2人がタイトルを欲しているね。

マイク 僕らが欲しいものは決まっていますね。

舟元 マイク 万馬券!