デビュー3年目の女性ジョッキー、今村聖奈騎手(20=寺島)が大胆な大逃げで場内を沸かせた。

10番人気のセルバーグ(牡5、鈴木孝)に騎乗。スタートから押して積極策を取ると、1000メートルの通過が57秒2というハイペースでラップを刻んだ。直線も粘り腰で3着に残し、3連単10万円超の高配当を演出した。

同馬とは昨年3月の六甲S4着以来のコンビ。「久々に乗せてもらったので、いい結果を残したいと思っていました。徐々に馬場状態が変わってきて意外に内がいいと思ったので、内にこだわって乗りました。ハイペースになっても粘れるのが持ち味なので、気合をつけていって。ハイペースになりましたが、よく頑張ってくれました」。セルバーグの個性を引き出した好騎乗が光った。

今村騎手の重賞での馬券絡みは、重賞初騎乗初勝利となった22年7月小倉のCBC賞(テイエムスパーダ)以来22戦ぶり2度目。