【リヤド(サウジアラビア)=木南友輔】サウジダービー(G3、ダート1600メートル、24日=キングアブドゥルアジーズ)で重賞初制覇を狙うサトノフェニックス(牡3、西園正)は21日朝、西園正師が見守る前で追い切られ、ダートコースを力強いフットワークで駆け抜けた。

トレーナーは「(追い切りは)上がりだけサッとやりましたが、いい動きでした。あとはレースでこの馬場が合うかどうか」と話し、「この後はUAEダービー(ドバイ)の招待も受けていますし、左回りの走りはいいと思っているので、ここでいい競馬をしてほしい」と期待を寄せた。

祖母が05年全日本2歳優駿を制したグレイスティアラで、下河辺牧場が大事につないできた血統馬。牝系をたどると、7代母にコスマー(父ヘイローの母)、8代母にアルマームード(ノーザンダンサーとヘイローの祖母)の名前があり、サウジCに挑むレモンポップと同じ一族になる。西園正厩舎のヘニーヒューズ産駒といえば、G1戦線で活躍するタガノビューティー、5勝を挙げたサトノギャロス、3勝クラスのロコポルティなど活躍馬が多い。ここを飛躍の一戦にしたい。