【リヤド(サウジアラビア)=木南友輔】札幌2歳S覇者セットアップ(牡3、鹿戸)がサウジダービー(G3、ダート1600メートル、24日=キングアブドゥルアジーズ)で初ダートに挑む。

21日朝はデビューから4戦すべてコンビを組む横山武騎手を背に追い切りを行い、ダートコースを単走で軽快に駆け抜けた。普段の調教にまたがる千島助手は「ここまで順調にきていますし、今朝も落ち着きがあるのがいいですね。ダートは初めてだけど、この馬の自分のリズムで走ることができれば」と好走を期待する。

 

近親に16年全日本2歳優駿2歳2着シゲルコング、22年JBC2歳優駿覇者ゴライコウなどがおり、母スリーアローがJRAのダートで3勝(笠松で3勝)を挙げ、半兄リーゼノアールもダートで勝ち上がっている。芝で活躍しているが、血統的な背景も考慮し、ダート挑戦を陣営は視野に入れてきた。

父デクラレーションオブウォーは芝のクイーンアンS、英インターナショナルSでG1・2勝を挙げ、ラストランは米国のBCクラシックに挑んだ馬(3着)。デビューから抜群の先行力で好走してきたセットアップが初めてのダートでどのような走りを見せるのか、見逃せない。