【リヤド(サウジアラビア)=木南友輔】昨年のCBC賞、北九州記念で重賞連勝のジャスパークローネ(牡5、森秀)はリヤドダートスプリント(G3、ダート1200メートル、24日=キングアブドゥルアジーズ)でダートに初挑戦する。

21日朝はダートコースで追い切りを行った。前日に続き、パートナーに熱心に騎乗する団野騎手は「昨日(火曜)はキャンターへ行く前にイレ込みがありましたが、今朝は運動の時から雰囲気がいいし、心身がかみ合ったいい走りができていました」と感触を語った。

出国前の11日には栗東坂路で4ハロン50秒5-ラスト11秒5という好時計をマーク。「日本で乗った時は(昨夏の重賞連勝時と比べ)一段と良くなって、安定感があって、動きも良かったです。(初ダートについては)走り方的には合いそうです」とイメージする。初めてのサウジでの騎乗に向け「乗せていただくことになって、本当にうれしいです」と感謝の言葉を続けた。

オーナーは加藤和夫氏。森秀師が21年のOBSマーチセールで落札した米国産馬で、父はタピット産駒のフロステッド、一族には種牡馬のジャンプスタートやマスタリーがいる血統馬。夏の重賞2連勝で期待された昨秋はスプリンターズSが4着、BCターフスプリントが12着、香港スプリントが7着と悔しい結果に終わったが、過去にサウジダービーを連覇している森厩舎の初ダート投入。大駆けを期待したい。