久々でも仕上がり上々だ! 伝統のG2、中山記念(芝1800メートル、25日)の最終追い切りが21日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」では東西の有力4歳馬2頭をピックアップ。石垣島帰りの大阪ことは(下村琴葉)記者は重賞2勝のエルトンバローズ(牡、杉山晴)をピックアップ。“たたき良化型”の東京桑原幹久記者は皐月賞馬ソールオリエンス(牡、手塚)を推した。

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ことは よろしくお願いしますっ!

桑原 先週は2重賞を当てて、元気いっぱいだね。

ことは 大好きなロッテがキャンプをする沖縄の石垣島に行ってきた効果ですかね! 

桑原 休み明けから好調なのは何より。今週も勢いよく頼むね。

ことは はいっ! 栗東からはエルトンバローズが3カ月の休み明けを感じさせない動きでした。

桑原 坂路を単走で4ハロン54秒9-11秒8と好時計だ。

ことは 西村淳騎手が3週連続で騎乗して仕上げる程度でしたが、雨で重い馬場も苦にせず、終始馬なりで力強い走りでした。杉山晴師も「休み明けという中では十分仕上がった」と高評価でしたよ。

桑原 昨年の勢いはすごかったね。

ことは そうなんです! 4月の未勝利戦から4連勝で重賞を2つも勝ちました。毎日王冠ではソングライン、シュネルマイスターと名マイラーを倒して、師も「成長度合いが早くて毎レースびっくりしていた」とのこと。G1初挑戦のマイルCSは4着でしたが「来年が楽しみになるレースだった」と伸びしろたっぷりです。操縦性の高さが持ち味なので、初の中山でも不安は全くありません!

桑原 美浦組も負けてられないな。有馬記念8着から2カ月間隔を空けたソールオリエンスには、G1馬の意地がある。

ことは 皐月賞の差し切り勝ちはすごすぎました。

桑原 あの豪脚は忘れられないね。その後勝利はないけど、手塚師は「本質的には1800~2000メートルが合っている」と現状では距離に敗因を置いている。半兄ヴァンドギャルドも1600~1800メートルで活躍したし、700メートルの距離短縮はプラスだね。

ことは 動きはどうでしたか?

桑原 美浦ウッドで3頭併せをして5ハロン68秒1-11秒4(馬なり)。しまい重点ですぱっと反応して、内ドゥラモンド(古馬3勝クラス)、外レヴォルタード(古馬2勝クラス)にそれぞれ1馬身先着したよ。1週前追い切り後に「もう少し余力がほしい」と言っていた田辺騎手が今週も乗って「正直劇的な変化はなかった」と辛口だったけど「期待が大きい分。力は上だし、まだ良くなる」と能力を高く評価していたな。

ことは 得意の中山でも、開幕週だと前が有利なような。

桑原 その通り。でも師は「次の大阪杯に向けて収穫のあるレースをしたい」と好位での競馬をイメージしていたから、これまでとは違った競馬が見られるかも。

ことは 何だか不調の桑原さんも、いつもとは違った予想をお願いしますね!

桑原 そろそろ仕上がってくると思います…。