全米各地で第150回ケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、5月4日=チャーチルダウンズ)へ向けた出走馬選定ポイント競走が本格化している。

2日にガルフストリームパーク競馬場で行われたファウンテンオブユースS(G2、ダート1700メートル、5頭立て、1着馬に50ポイント)は昨年のケンタッキーダービー馬メイジの全弟、ドーノック(牡3、D・ガーガン、父グッドマジック)が断然人気に応え、逃げ切った。鞍上はルイス・サエスで勝ちタイムは1分43秒64。

デビュー2戦は2着に敗れていたが、未勝利、レムゼンSに続く3連勝となり、レムゼンSの10ポイントと、ファウンテンオブユースSの50ポイントを合わせると、60ポイントに到達。ケンタッキーダービー出走圏内をほぼ確定させ、兄弟制覇へ前進した。

今後はフロリダダービー(G1、ダート1800メートル、30日=ガルフストリームパーク)か、ブルーグラスS(G1、ダート1800メートル、4月6日=キーンランド)の予定。

また、このレースで有力馬の1頭だったロックトは出走を取り消している。

東海岸のアケダクト競馬場で2日に行われたゴッサムS(G3、ダート1600メートル、11頭立て、1着馬に50ポイント)はデターミニスティック(牡3、C・クレメント、父リアムズマップ)が制した。鞍上はジョエル・ロザリオ。水の浮いた不良馬場で勝ちタイムは1分36秒37だった。昨年8月にサラトガのデビュー戦を勝って以来のレースで2戦2勝となった。次走は未定。

西海岸のサンタアニタパーク競馬場で3日に行われたサンフェリペS(G2、ダート1700メートル、4頭立て、1着馬に50ポイント)は、注目を集めていたバファート厩舎のナイソスが出走取り消しとなったものの、4頭立てでバファート厩舎の2頭がワンツーを決めた。

勝ったのはランフランコ・デットーリ騎手のイマジネーション(牡3、父イントゥミスチーフ)で、頭差2着がワインミーアップ。ボブ・バファート調教師はチャーチルダウンズ競馬場から出走禁止処分を受けているため、管理馬はケンタッキーダービーに出走できない。