鞍上の好騎乗で桜への道を切り開いた。3番人気キャットファイト(上原博)が最内枠スタートからずっと内を通り続けて勝ち切り、桜花賞(G1、芝1600メートル、4月7日=阪神)切符を手にした。

勝負どころの4角。他馬が馬場の悪い内を避けようと外へ進路を取るのを尻目に、1頭だけそのまま進んで行った。コーナーワークで先頭に立って、しぶとい脚を繰り出した。坂を上がってから外の後続が迫ったが、2着テウメッサを首差退けて押し切った。勝ち時計は1分34秒6。

手綱を取った大野拓弥騎手は「最内枠でしたし、前のレースで内が乾いていると分かっていたし、思い切って」と会心の騎乗を振り返った。

上原博之師は「権利を取って本番へ」と、牝馬クラシック1冠目の桜花賞を見据えた。