ドバイワールドカップで衝撃の逃げ切りを決めたローレルリバー(牡6、B・シーマー)は現時点でシーズン終了後も自厩舎のあるドバイにとどまり、米国のレースには向かわない見込みとなっている。31日、デイリーレーシングフォーム電子版が伝えている。

管理するシーマー師は電話インタビューで「転厩してきたときはサウジCに向かう予定でしたが、その準備には十分な時間がありませんでした」とコメントし、当初の目標が今年のサウジCだったことを明かしている。米国からの転厩初戦で、約1年5カ月ぶりの実戦だった1月のアルシンダガスプリントで7着に敗れた後はサウジCには向かわず、3月2日のブルジュナハールに出走して圧勝。続くドバイワールドCも2着ウシュバテソーロに8馬身半差をつける逃げ切りで世界にその実力をアピールした。

同馬を所有するのはサウジアラビア出身のアブドゥラ殿下(故人)が創設したジャドモントファーム。現時点では来年のサウジCが次の目標になるとされているが、方針が変更され、BCクラシックなど米国のビッグレースに参戦する可能性はあるのか、再び日本馬との対決はあるのか、世界に衝撃を与えた逃げ馬の動向に注目が集まっている。