厚い信頼をもって牝馬1冠目に臨む。桜花賞(G1、芝1600メートル、7日=阪神)で2歳女王アスコリピチェーノ(牝3、黒岩)に騎乗する北村宏司騎手(43)が3日、美浦トレセンで行われた共同会見に出席した。同馬は前走阪神JFに続き、早めに栗東入りして調整中。前走同様に1週前追い切りに騎乗した感触、レースへの意気込みなどを語った。一問一答は以下の通り。

―2戦目の新潟2歳Sからコンビ結成。当時を振り返って

北村宏騎手 2戦目で違う場所の競馬場でも、ある程度気持ちを保ち、若いところは見せていましたが、いいパフォーマンスで走ってくれました。上手に加速して余裕をもって直線に向けた分、手応え通りに動いてくれたと思います。

―前走阪神JFは首差の接戦を制した

北村宏騎手 スタートも決まってくれましたし、タイトな流れの中でも自分のリズムで走れました。外の馬をしのいで、抜け出してまた迫られましたが、よくしのいでくれました。しっかりとした内容で頑張ってくれました。

―前走で右回りも克服

北村宏騎手 比較的早めに栗東へ移動して準備をしてもらったので、右回りの確認をしつつ、現地に近い場所で調教ができたのもよかったと思います。

―前走時も1週前追い切りに騎乗。当時の手応えは

北村宏騎手 準備運動で気持ちがはやるところがありましたが、実際の追い切りは気持ちを保ちつつ、ラストはいいストライドで走れていました。よかったです。

―今回も1週前追い切りに騎乗した

北村宏騎手 極端に馬場が重かったわけではありませんが、比較的力のいるコンディション。バランスを上手に保ちつつ、一緒に行った厩舎の馬としっかりと体を併せて元気良く動けていました。その前の週も黒岩師と一緒に(調教を)見てはいましたが、実際乗ったのはそこが初めてでした。

―成長は

北村宏騎手 特にここだけが大きく変わったというのはないですが、全体的にいろんな部分が順調に育っています。たくましくなっているな、と思いました。

―精神面はどうか

北村宏騎手 2回目の栗東ということもあったのか、またがったときも、調教場に行くまでも落ち着いていて気持ちを保てていたので、慣れを見込めてよかったです。

―同じ阪神マイルですでに結果を出している

北村宏騎手 1度同じ条件を経験しているのはいいと思います。決められた枠、与えられた条件で力を出せればと思います。

―最後に意気込みを

北村宏騎手 ここまで順調にきていて、先週までの感触だと自信を持ってレースに臨めそうです。力を出せるように馬と一緒に臨みたいと思います。