兵庫初の古馬牝馬によるダートグレード競走は、3番人気のJRAライオットガール(牝4、中村)が逃げ切って初代女王に輝いた。鞍上の岩田望来騎手(23)は、父・康誠騎手が活躍した兵庫でのDG競走初勝利となった。勝ち時計は2分0秒8。

キャリア14戦目にして初の逃げにもかかわらず、ペースは絶妙だった。主導権を握り、スローに落としてリズム良く運ぶと、後続の馬は出番なし。脚色は最後まで鈍らず、アーテルアストレアに2馬身差をつけてゴールした。

岩田望騎手は「地元の騎手から(馬場傾向が)逃げの内が有利だと聞いていたので、逃げを選択しました。これまではテリオスベルのような強い馬がいて番手からになっていましたが、作戦通りにいきました」と笑顔を見せた。

今後は馬の状態を見て、エンプレス杯(Jpn2、2100メートル、5月8日=川崎)を視野。新たな戦法を身につけて、さらなる高みを目指す。【松本健史】