5番人気のミッキーヌチバナ(牡6、高橋亮)が直線で豪快に差し切って、重賞初制覇を果たした。太宰啓介騎手(44)は2016年5月平安S(アスカノロマン)以来8年ぶりのJRA重賞制覇となった。

太宰騎手は、終始神妙な面持ちで勝利インタビューに応じた。その最後で、言葉を詰まらせた。脳裏をよぎるのは、志半ばで天国へと旅立った後輩への思い。落馬事故により10日に死去した藤岡康太騎手(享年35)への思いがあふれ出た。

「この2日間は、ジョッキーみんな悲しい、つらい2日でしたけど…。僕ら、ジョッキー一同、力を合わせてまた頑張っていきますので、みなさんこれからも競馬を応援してください。馬を応援してください。また、ジョッキーにも声援よろしくお願いします。ありがとうございました」と言葉を絞り出した。