落馬事故により10日に逝去したJRA藤岡康太騎手(享年35)の葬儀が15日、日本中央競馬会・日本騎手クラブ合同葬として滋賀県の栗東トレーニングセンター内で営まれ、騎手、調教師、JRA役員ら関係者約1000人が参列した。

合同葬には現役騎手、調教師ら多くの関係者が集まり、約1000人の参列者のうち半数以上が会場外のモニターを見ながら別れの時を迎えた。652基の供花もすべては会場に入りきらず、入り口周辺をぐるりと取り囲んだ。107人の一般参列者があり、トレセン内で記帳、献花を行った。

■「これからは天を翔けて」 吉田理事長が弔辞

祭壇には半身で腕を組み、正面を向いたさわやかな笑顔の遺影のほか、父健一師とのツーショットなど数々の写真も飾られた。位牌(いはい)に記された戒名は「天翔院駿温康輝居士」(てんしょういんしゅんおんこうきこじ)。葬儀委員長を務めたJRA吉田正義理事長は弔辞で「戒名に天翔院とありますように、これからは天を翔(か)けてください」と故人に語りかけた。

◆藤岡康太騎手合同葬の主な参列者 橋本聖子氏(参議院議員)松本好雄氏(日本馬主協会連合会名誉会長)西川賢氏(日本馬主協会連合会会長)竹村健氏(栗東市長)馬主協会員、調教師会会員、日本騎手クラブ員、JRA役員、職員。