1番人気のコスタボニータ(牝5、杉山佳)がキャリア17戦目で重賞初制覇を決めた。勝ち時計は1分46秒9。

レースはウインピクシスが先手を主張。コスタボニータは最内枠から内ラチ沿いの好位を追走した。直線で一瞬進路が狭くなったが、外に切り替えると先に抜け出したフィールシンパシーをゴール前で首差捉えた。初コンビで結果を出した鞍上の岩田望騎手は中山牝馬Sに次ぐ今年のJRA重賞2勝目。「4コーナーから直線にかけてあまりスムーズではなかったですけど、馬が最後にひと伸びしてくれました。1週前追い切りに乗せてもらってから返し馬まですごくいい雰囲気でレースに臨めたと思います。今日は内側が有利だと分かっていましたし、枠が出た時点でいい勝負ができると思いました。直線で外に出した時にあれ、2着かなと思いましたけど、最後の1ハロンですごく頑張ってくれました。馬に感謝したいです。レースセンスが本当にいいですし、一瞬の脚はいいものを持っていると思います。まだまだ強くなっていくと思うので、この馬を応援していただけたら」と喜んだ。

2着は8番人気のフィールシンパシー、3着は5番人気のウインピクシス。

なお向正面で落馬があり、シンリョクカ、ライトクオンタムの2頭が競走を中止している。

◆コスタボニータ ▽父 イスラボニータ▽母 レディイン(ケンドール)▽牝5▽馬主 谷掛龍夫▽調教師 杉山佳明(栗東)▽生産者 社台ファーム(北海道千歳市)▽戦績 17戦5勝▽総獲得賞金 1億4375万4000円▽馬名の由来 美しい海岸(スペイン語)。父名より連想

◆福島牝馬S優勝馬の同年ヴィクトリアM のべ12頭が参戦。まだ優勝馬は出ておらず、09年ブラボーデイジー(11番人気)の2着が最高着順。