今年も北の大地から須貝厩舎の新星誕生! 3番人気のマジックサンズ(牡、須貝)が外から他馬をねじ伏せ、デビュー2連勝で重賞初タイトルをゲットした。勝ち時計は重馬場で1分50秒3。数々の名馬を輩出する出世レースを制し、今後はここから飛躍した厩舎の先輩ゴールドシップ、ソダシの背中を追う。

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須貝厩舎から“札幌2歳S発”の新たなスター候補が誕生だ。1戦1勝で挑んだマジックサンズが若武者・佐々木騎手と北の大地で大きなタイトルを奪取した。今夏の函館2歳Sに続く自身JRA重賞2勝目となった鞍上は「よっしゃー!」と喜びを爆発させた。

内枠からのスタートだったが、すぐに切り替えて馬場のいい外めのポジションを確保。中団から徐々に外々を進出すると、直線は離れた内の2着馬との接戦を鼻差制した。鞍上は「抜け出してからフワッとするところがあり、最後まで必死でした。調教から乗せていただいて、普段からお世話になっている須貝厩舎の馬で勝てたことがうれしいです」と笑顔を見せた。

函館の新馬戦を勝ち、この中間は年長馬の胸を借りて併せ馬で地力強化を図った。須貝師は「(佐々木)大輔には(ゲートを)出て最短でいいところに出していけと言っていた。出来も良かったし、抜け出すのが早くてヒヤッとしたが、本当に理想の競馬だった」と評価した。札幌2歳Sからは11年2着ゴールドシップがG1・6勝、20年覇者ソダシがG1・3勝と厩舎の顔が生まれている。師は「賞金も加算できたし、今後はオーナーと相談して。まだまだ成長段階だし、これから経験を積んで無事にいってくれれば」とさらなる活躍に期待を込めた。

厩舎の出世街道に乗った新星マジックサンズが、年末のG1や来春のクラシックをにぎわせていく。【奥田隼人】

◆マジックサンズ▽父 キズナ▽母 コナブリュワーズ(キングカメハメハ)▽牡2▽馬主 (有)サンデーレーシング▽調教師 須貝尚介(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 2戦2勝▽総獲得賞金 3864万1000円▽馬名の由来 潮の満ち引きで砂浜が消えて見える、カイルアコナの神秘のビーチ