2冠か、関東の意地か-。3歳頂上決戦、ダービー(G1、芝2400メートル、6月1日=東京)の追い切りが28日、東西トレセンで行われた。
「追い斬り激論」は“東西1年目対決”。今春から極ウマ取材班に加入し、ダービー初取材の大阪・原田竣矢記者は皐月賞馬ミュージアムマイル(牡、高柳大)に注目。対する東京本紙担当1年目の桑原幹久記者は、ダービー4連勝をかけ、皐月賞3着のマスカレードボール(牡、手塚久)に迫った。
■力強い高柳大師
原田 困りました。
桑原 どうしたの?
原田 自転車で行ったら、栗東トレセンの駐輪場がパンパンで…。止めるのに苦労しました。
桑原 ダービーは初取材だったね。
原田 洗礼ですか…。
桑原 ダービーウイークは特別な雰囲気があるよね。だからこそ絶対に当てたい。まずは皐月賞馬ミュージアムマイルからいこう。
原田 はい! 結論から言えば好調キープです。坂路でスピリットライズ(3歳1勝クラス)と併せ、4ハロン56秒4-12秒1(馬なり)で頭差先着しました。輸送を控えているので調整程度ですが、スムーズに真っすぐと上っていたことが好印象でした。
桑原 陣営の反応は?
原田 高柳大師は「1週前にしっかりと追い切っているので、今日は併せ馬でやる気だけは残しておくようにしました。調整に不安はありません」と力強かったです。皐月賞でクロワデュノールにつけた1馬身半差は高い能力の証しです。
桑原 モレイラのさばきも大きな勝因だと思うけど、レーン騎手も頼もしいよ。2年前にテン乗りのタスティエーラで勝っている。「間違いなく能力はある。オファーをもらった時はドキドキした。ダービーが楽しみ」と自信満々だった。
原田 初距離、東京コースに少し不安はありますが、師は「内容を見ていると大丈夫だと思います」と。
桑原 末脚で言えば皐月賞3着のマスカレードボールも目立っていた。上がりはミュージアムマイルを上回る全体2位の33秒9。皐月賞で上がり33秒台を出した馬は過去10年でドウデュース、マカヒキ、ドゥラメンテがダービーを勝った。
原田 それだけポテンシャルが高い。
■「いい形で本番」
桑原 そうそう。最終追い切りは坂路でレッドベルダンス(3歳1勝クラス)を4馬身半追走し、仕掛けられるとギュインと伸びた。半馬身先着して、4ハロン52秒3-11秒8は自己ベストを0秒8も更新。嶋田騎手(レースは坂井騎手)は「反応がよくて動きはよかったですし、いい形で本番へ行けると思います」と自信を持っていたし、手塚久師も「今までの坂路調教で一番よかったです」と言い切っていたよ。
原田 中間はウッドが1本だけなんですね。
桑原 いい視点だね。今年から坂路をメインにしたら精神面が安定してきた。追い切り後に厩舎へ行ったら、花本助手も「あれだけやれた後にカイバをもりもり食べてます。状態はいいです」と目を細めていた。
原田 栗東で会見に出た坂井騎手も期待の高さを口にしていました。いやぁ~、オークス終了後から緊張が止まらないです…。
桑原 最後は自分を信じて印を打つことだね。
原田 ダービーが得意な先輩の金言は頼りになる。
桑原 ぎくっ…。ダービー予想は過去3年、22年◎イクイノックス2着、23年◎ソールオリエンス2着、昨年◎シンエンペラー3着なんだ。今年こそバシッと当てなきゃ。

