競馬の祭典、日本ダービー(G1、芝2400メートル、31日=東京)へ向け、27日、東西トレセンで最終追い切りが行われた。皐月賞2着リアライズシリウス(牡)を送り出す手塚貴久調教師(61)が共同会見で思いを語った。

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-前走の皐月賞をあらためて振り返って

中山コースが初めてということだったんですけれども…、レースは2着で残念だったんですけども…、内容としてはこの子のいいところも出たのではないかなとは思っています。距離を克服できたっていうのが一番大きな収穫で、あの内容だったらダービーに向かってもいいんじゃないかなというふうに思いました。

-中間の調整過程は

レースが終わってすぐ、牧場の方へ放牧に出しまして、2週間程度で戻ってきました。幸い、そうダメージもなかったものですから、牧場の方でもすぐ乗り出して、美浦の方に戻ってきたときには、もうかなりいい状態で帰ってきました。ここまで本当に順調にこられたかなと思ってます。

-1週前追い切りの評価は?

1週前はそれなりにしっかりやらなければいけないなと思ってましたので、併せはしてみたんですけれど、もともとすごい調教のパフォーマンスというか動きがいい子なので、時計、動きともに申し分のない内容だったかなというふうには思っています。

-今日の調教(最終追い切り)についての評価は?

今日は初めから単走にしようと思っていました。先週、津村君の感触が「少しピリピリしてきたかな」っていうところも話が出たものですから、今週は単走でそういった感情というか、“感覚”が津村君とうまくコンタクト取れるように、と思いまして、単走にさせてもらったんですけれど、動きはとても滑らかで、スピード感は見た目にはないんですけれど、大型馬特有のストライドの大きい走りで、見た目以上の時計は出てたんじゃないかなというふうには思ってます。

-追い切りの後に津村騎手と話は?

特に状態がどうこうっていうことはもう分かってることなので、話はしないんですけども、感覚としてはいい感触を得て上がってきたので、それがすべてかなと思ってます。

-今度は東京の2400メートルというコースになります。舞台設定は?

2400メートルは未知の距離なので、こればかりはやってみないと、っていうところはあるんですけれど、皐月賞で、2000メートルでああいうパフォーマンスができた子なので、血統的にはお父さん(ポエティックフレア)はマイル(マイラー)ということなんですけれど、お母さんの方にステイゴールドの血も入ってますし、距離は同世代であればこなしてくれるというふうに思ってます。

-現在の東京競馬場の馬場をどう見ているか?

そうですね…、どうだろうな…。この子は速い時計でも大丈夫ですし、ある程度渋ってもそんなに気にするタイプではないというふうに私は思ってるので、馬場状態は不問でいいのかなと思います。Cコースに変わって、先週よりもよりこう…、なんて言うのかな、先行馬有利じゃないですけれども、ある程度距離ロスしないように乗れた方がいいんじゃないかなというふうには思ってます。

-そういったところも踏まえて枠順、あるいは展開の面で「こういう形になるといいな」というものは?

特にないです。

-デビューからずっと津村騎手が乗ってここまで来た。津村騎手にあらためてダービーという舞台で期待するところは?

津村君はもう本当にうちの厩舎もたくさん乗ってもらって、知った仲というか、そういうところなんですけれど、なんとか彼にもダービージョッキーの称号が与えられれば、私としてもうれしいなとは思ってます。

-ファンに向けては

1年前からデビューして、1年間、一線で走り続けてきたんですけれど、このダービーという最大の目標に向かって十分な仕上げで臨めるっていうことは何よりなので、あとは当日、ファンの皆様が応援してくださって、もうひと伸びできるようなシリウスになればチャンスがモノにできるかなと思ってますので、当日も応援していただければと思っています。

-戦法については?

戦法というか、どう考えても、追い込みにはならないだろうなとは思いますけれど…、スタートして、やっぱり(リアライズ)シリウスですよね。1コーナーまでの入りっていうのがすごいポイントになると思うので、そこをうまくクリアできれば、2400メートルがこなせると思うというところと、そういったところでは最初、ニュートラルで行ければいいのかなっていうふうには津村君とも離しています。あとはもう津村君の考え一つだと思いますけれど。前走の皐月賞も思いがけなく2番手というところでしたし、展開はこうなかなか、逃げ馬がいないからこそ難しいのかなというふうには思っていますけど、まあ、選択肢はいろいろあると思います。