悲願のタイトルだ! 7番人気マテンロウコマンド(牡4、長谷川)が2番手の外から抜け出し、ダートグレード3勝目を挙げた。勝ち時計1分22秒8。JRA重賞では過去2度、2桁着順の大敗が続いていたが、三度目の正直で実力を証明した。今後は秋の大舞台へ向け、さらなる賞金加算をもくろむ。

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灼熱(しゃくねつ)の尾張で地力を証明した。中央のダート重賞で、厳しい戦いを強いられていたマテンロウコマンド。JRA重賞3度目の挑戦は、得意の中京を味方に力強く抜け出した。松山騎手は「強かったです。これまでしんどいところがあった中央で、重賞を勝てたのは非常にうれしい。馬の成長と(関係者の)みなさんの努力のおかげです」と目尻を下げた。

流れに身を任せた。大外枠から抜群の発馬を決め、内枠各馬の出方をうかがいながら2番手の外を確保。鞍上は「スタートも良くて枠もよかった。思い通りにいけたと思います」と冷静だった。最後は逃げ馬とのマッチレースを制して重賞3勝目。「力強くなって、返し馬から落ち着きも感じた」と主戦騎手として相棒の成長を実感した。

猛暑に適応するための調整も奏功した。当初予定の6月さきたま杯は賞金不足のため、ここへスライド。1カ月ほどずれたが、長谷川師は「体が大きくなりすぎる子。さきたま杯を目指しながら体を作って、それがうまく暑熱順化につながった。コンディションよくこられたので、それが一番」と綿密さが実を結んだ。

JRA初タイトルを手に、次に狙うは頂上だ。師は「JBCスプリント(Jpn1、ダート1400メートル、11月3日=金沢)へ行くために、もう一つ頑張らないと。次は佐賀(サマーチャンピオン、Jpn3、ダート1400メートル、9月3日)か、韓国(コリアスプリント、G3、ダート1200メートル、9月6日=ソウル)あたりになると思う。骨っぽい相手に勝ちきったのは自信になる。大きいところを目指して頑張れれば」と見据える。充実期を迎え、ダート短距離を率いる日は目の前だ。【深田雄智】

◆マテンロウコマンド ▽父 ドレフォン▽母 ダイアナヘイロー(キングヘイロー)▽牡4▽馬主 寺田千代乃▽調教師 長谷川浩大(栗東)▽生産者 岡田牧場(北海道新ひだか町)▽戦績 15戦6勝(うち地方5戦2勝)▽総獲得賞金1億8864万7000円(同1億640万円)▽主な勝ち鞍 25年兵庫CS(Jpn2)、26年黒船賞(Jpn3)▽馬名の由来 摩天楼+指揮する、率いる