偉大な母へさらなる勲章を-。平田厩舎ゆかりの血統馬ケイアイトリノ(牡2、父モーリス)が注目の初陣を迎える。

23日(日)の中京芝2000メートル戦でデビュー予定。同じ厩舎に育って重賞2勝を挙げた母ケイアイガーベラはG1馬2頭を生み、20歳の今年も受胎を果たすなど健在だ。華麗な牝系にもうひと花を咲かせられるか。

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その血潮は厩舎の戦績を華やかに飾ってきた。開業した06年に生まれたケイアイガーベラはダート重賞を2勝。母としても18年NHKマイルCの勝ち馬ケイアイノーテックを筆頭に、ケイアイシェルビー、ケイアイセナと計3頭のオープン馬を生んだ。JRAでデビューした産駒すべてを手がけてきた平田師は「ガーベラに食わせてもらってます」と笑う。

かけがえのない牝系から、今年も楽しみな息子が初陣を迎える。モーリス産駒のケイアイトリノだ。黒光りする肉体は510キロ前後に達し、兄姉に比べても馬格に恵まれている。トレーナーは「この血統にしてはでかい馬。フレームも跳びも大きい。能力はあるし、素質も感じる。動きも申し分ない」と目を細める。先週には藤懸騎手を背に、Cウッドで6ハロン81秒7-11秒6と好時計を出した。

厩舎の屋台骨を支えてきた名牝は、今なお健在だ。豪G1・3勝馬フィアースインパクトも生んだ偉大な母は、昨年にイクイノックス産駒の牝馬、今年2月にはコントレイル産駒の牡馬を出産。「今年も一発で受胎したみたい。もう20歳やけど、まだ体も(張りがあって)パンパンやからね」。そんな“敬愛”の思いを胸に、子供たちと向き合っていく。【太田尚樹】