英国の競馬史が塗り替えられた-。8日のグッドウッド競馬場でジャドモントファーム所有の良血馬が敗れ、「英国競馬史上最も低いオッズで敗れた馬」となった。レーシングポスト電子版が伝えている。
レースはこの日のグッドウッド競馬場の1R(芝約2000メートル)。3頭立てで行われた「クラス3」の条件戦で、単勝1・03倍だったナジディストーム(牡3、H・カールトン)が単勝11倍で2番人気のレックイットロニー(牡3、C・パイク)に敗れた。3頭立ての3着馬ドリームオブアルビオンは単勝34倍で、2着から76馬身遅れてゴールしている。
ナジディストームは名門ジャドモントファームの自家生産馬で、怪物フランケルを父に持ち、英セントレジャー覇者ロジシャンの全弟という良血馬。勝ったレックイットロニーはサッカーのマンチェスターシティ、イングランド代表で活躍するフィル・フォーデンの共同所有馬だった。
ナジディストームは8月5日のデビュー戦を勝っていて、これが2戦目。レックイットロニーはデビュー戦が10頭立て6着、2戦目が12頭立て7着で、これが3戦目だった。
レーシングポスト電子版はレックイットロニーを管理するチャーリー・パイク調教師のコメントを紹介。パイク師は「好走は期待していましたが、あれほど圧倒的な人気馬を負かすことまでは考えていませんでした。彼が走れることは分かっていましたし、距離短縮や(過去2戦のオールウェザーから)芝コースへの変更もプラスに働くと思っていました。手応えは感じていましたが、勝てるとまでは確信していませんでした。これぞ競馬という感じですね。間違いなく素晴らしい馬を手に入れました。1番人気馬も決して悪い走りをしたわけではありませんが、今回の馬場条件では我々の馬の方が少しだけ適性があったのでしょう」と勝利を喜んでいる。
レックイットロニー(Wreck It Ronnie)という馬名はフォーデンの息子の名前にちなんで名付けられたとされている。レックイットロニーをフィル・フォーデンと共同所有するゲイリー・ギリーズ氏は「フィルは今、チャンピオンズリーグの遠征で不在にしています。彼はグループチャットで大興奮していますよ。これが彼にとって初めての所有馬ですからね」と語っている。レックイットロニーの母の父は日本で活躍したハットトリック。

