2017年から18年にかけての年末年始は、我ながら壮絶なドライブだった。大みそかの朝は愛媛・宇和島で目覚め、そのまま四国の南西部の海沿いと高知県内陸を車で縦横無尽。ほとんど眠れないまま高知・桂浜で初日の出を拝み、そのまま海岸線をなぞって、四国を離れたのが午後2時頃だった。


 淡路島を走りながら、考える。今夜はどこに泊まろう。あと3時間以上も神戸の夜景のために待つのは体力的にしんどいから、京都あたりまで行こうかな。いや、それならもしかしたら琵琶湖くらいまで行ける? 琵琶湖のほとりで拝みたい絶景があった。渋滞が始まった阪神の高速道路を休憩なしで走り、午後5時すぎに琵琶湖のほとりまでやって来た。


雨の琵琶湖畔に着いたのは日没後
雨の琵琶湖畔に着いたのは日没後

 日は沈み、雨も降っている。もともと曇り空。もう絶景など期待するのがおかしい状況なのに、職業病か、とりあえず現場までは行ってみる。一生懸命運転したのに時間切れとは…新年早々運がない。しかし目的地の白髭神社に近づいて、様子がおかしいことに気が付いて、ようやく思い出した。今日は1月1日。神社も初詣のためにライトアップされている!


明かりがついていた白髭神社
明かりがついていた白髭神社

 境内から振り返ると、雨に打たれながら鳥居が立っていた。日本一広い琵琶湖の水の中に、白髭神社の鳥居が立っていた。


琵琶湖の中に立っている白髭神社の鳥居
琵琶湖の中に立っている白髭神社の鳥居

 初詣時期ということで特別に鳥居がライトアップされていた。諦めずに現地を訪れて正解だった。ほとりから60メートルほどの鳥居の背後には日本一広い湖が広がっている。昼間に訪れたほうが美しいのは間違いない。霧が発生し、景色に奥行きがなくなったときも美しいという。それらと比べれば落ちるのかもしれないが、ライトアップの鳥居もこれはこれでいい。黄色く見える鳥居は、実際は朱塗りだ。水中の荘厳の立ち姿から「近江の厳島」と呼ばれることもあるようだ。


日没後だと琵琶湖対岸もうっすら見える
日没後だと琵琶湖対岸もうっすら見える

 全国の白髭神社の総本山であり、滋賀県でも最古の神社とされる。諸説あるというその創建は西暦600年代とも、一説ではそのもっと前とも言われる。古事記や日本書紀よりも昔の話なのだから恐れ入るし、想像もつかない。琵琶湖ははるか昔から、こんなにも広かったのだろうか。ただ、湖上鳥居は歴史が浅く、1981年に建立されたものだ。


琵琶湖空撮ではさすがに鳥居は視認不可(写真右上近辺?)
琵琶湖空撮ではさすがに鳥居は視認不可(写真右上近辺?)

 ご祭神は延命長寿の神様、猿田彦命。湖上の大鳥居を拝んだあとは、しっかりと本殿で参拝もする。それが2018年の初詣になったと気付いたのは、琵琶湖畔を離れた後だった。高知で初日の出を拝んだその日は結局、岐阜市まで車を走らせ、宿に入った。これだけ全国を飛び歩いていると、交通安全の神様も大切にせねばと思う。【金子真仁】


「白髭神社」へ行くには?

 車では名神高速道路の京都東ICから、そのまま湖西道路へ。琵琶湖西岸を進み、そのまま国道161号線へ。大津市から高島市に入り、数100メートル進んだところに白髭神社はあります。駐車場は約20台分。電車だとJR湖西線・北小松駅から約2キロ。白髭神社の本殿と海中鳥居の間には交通量の多い国道が走っているので、見学の際は要注意です。


Wonderful View No.85 “The Shirahige shrine”

The Shirahige shrine is in the bank of lake, Lake Biwa of the biggest in Japan.

The torii of the Shirahige shrine is underwater of Lake Biwa. It is very mysterious.

At the night of the special day including New Year holidays, a torii is lighted up.


[DATA]

Parking Address: 215, Ukawa, Takashima-shi, Shiga-ken

Access: About 50minutes by drive from Kyoto-higashi IC, Meishin expressway

Parking: For about 20 cars