阪神は岡田新監督となり、チームにいい緊張感が生まれている。キャンプを見て、選手がキビキビ動いているのが印象的だった。
緊張感は、ある種の落ち着きがもたらしている部分がある。昨季は内外野での併用だった佐藤輝がサード、大山がファーストに固定となった。新人の森下もライトのレギュラーとして入りそう。捕手では、坂本と出番が分割されていた梅野をメインで使うと岡田監督は言っている。
役割分担がきっちりされたことで落ち着きが生まれた。ポジションが固まれば、あとは「しっかり打て」とのメッセージを、選手が集中して体現するだけだ。
矢野前監督は複数のポジションで起用する方針を取っていた。いい悪いではなく、メリットもある一方で、私にはチームに落ち着きがないように映った。そういう雰囲気は消えている。
先発投手では西純、才木の2枚は順調に成長を続けている。先発ローテで回って2ケタ勝利を挙げる力がついてきた。抑え候補のビーズリーもライブBP登板を見た。150キロを超えていたほどのスピードは感じなかったが、打者の手元で、スライダーとカットボールの中間のような横滑りする独特の曲がり方をする球が面白く感じた。クセのあるボールだけに、ハマれば勝利の方程式と機能するかもしれない。
今年の阪神は現状ではAクラスに入り、優勝を争う力が十分にある。ヤクルトの3連覇を止められる存在だ。(日刊スポーツ評論家)




