中日大島洋平外野手(37)が、プロ野球史上55人目となる通算2000安打を達成した。3回1死一塁、DeNA先発石田から中前打で達成。1787試合での達成は、歴代球団最速。竜の球団史にも名前を刻んだ。
◇ ◇ ◇
2000安打、おめでとう! 決して派手なタイプではない大島洋平が、2000安打を達成できた一番の要因は「地道にできたこと」に尽きると思う。
プロに入ってきたときは線が細くて、足は速いけどレギュラーになっても長続きはしないというのが正直な印象だった。体が強くなったのも、技術が上がったのも、コツコツと続けた努力のたまものであるのは間違いない。こういう言い方は良くないかも知れないが、「まさか大島が」と思わせる2000安打だ。私も「まさか谷繁が」の2000安打だったから分かる。
とにかく、よく練習する。中日で選手として、また兼任監督として一緒にプレーしたが、試合が終わった後も体のケアをしながら、体幹などの地味なトレーニングをやっていた。オフの間も続けていて、今の自分に足りないものを克服しようと真摯(しんし)に取り組んでいた。だから、ケガで試合に出られなかった記憶がほとんどない。
研究熱心でもある。私が兼任監督になってからも「キャッチャーから見て、自分のバッティングはどう見えますか?」と、よく聞きにきた。キャッチャー目線でアドバイスを送らせてもらった。技術的には、ボールを捉える間がある。これは、いいバッターの条件。加えて、バットの出し方がうまい。面で捉えるタイプだが、逆方向の三遊間に打つ技術もあるし、バットに引っかけた当たりも可能。いろいろな対応ができる。
過去3人しかいないように、大卒・社会人出身での2000安打というのは、すごいことだ。1年目でレギュラーになれても、もう25歳。それが1年、2年遅れたら、26歳、27歳だ。仮に毎年150安打ずつ打ったとしても、13年以上かかる。30代後半、場合によっては40代になってるわけで、その年まで現役を続けるという目標を立てること自体、難しい。大島は、それをやってのけた。繰り返しになるが、地道にできたことが一番だ。
本人は、まだまだ打ち続けたいと思っているはず。その強い気持ちを常に持って、1年でも長く頑張って欲しい。(日刊スポーツ評論家)




