野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。交流戦も最終盤。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は岩田稔氏(41=日刊スポーツ評論家)。
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先週のセ・リーグチームは相当に苦しみました。上位から阪神が6連敗、DeNAは1勝5敗、広島は2勝4敗、巨人は1勝4敗1分け、中日は3勝3敗、ヤクルトは1勝5敗。日曜日も広島が7点リードを逆転されるなど6チームが全敗しました。全6試合ホームゲームとなる今週に白星を積み重ねられるか否か。リーグ戦再開に向け、重要な1週間となりそうです。
6連敗中の阪神は今、悪い流れのど真ん中にいます。土曜日まで5戦連続逆転負け。痛恨だったのは水曜日、今季初先発で8回途中無失点の伊藤将投手を見殺しにしてしまった西武戦です。
2点リードの9回、守護神の岩崎投手ではなく湯浅投手を先に行かせて逆転サヨナラ負け。なんとしても伊藤将投手に白星をつけたかった一戦で、イレギュラーな継投で敗れた事実が、1週間の流れを決定づけた気がします。
石井投手が頭部にライナーを受けて離脱中。誰も責めようがないアクシデントを皆でカバーしたいところでしたが、ここに来てブルペン陣に疲れが見え始めています。今季、首脳陣は疲労が誰かに偏らないように、細心の注意を払って起用を続けてきました。結果、運が悪いことに、多くの選手が同じタイミングで疲れてきている印象です。
日曜日の楽天戦は及川投手、岩崎投手、湯浅投手の3人がそれぞれ2イニング登板。これは非常事態に陥っている象徴でもあります。
野手でも佐藤輝選手が満塁の一塁走者でけん制死したり、集中力を欠いたプレーが目立ち始めています。ただでさえ、梅雨の季節は一気に疲れが出てくる時期。今こそ2軍でフレッシュな状態を取り戻した前川選手や若い選手の台頭に期待したいところです。
他球団では巨人戸郷投手の状態が心配です。日曜日のオリックス戦では5回5失点。5失点直後、ベンチに下がる際の「あ~またか」と自信を失っているような表情が気がかりです。
菅野投手がオリオールズに移籍して、責任を一身に背負おうとする気持ちは分からないでもありません。ただ、そんな感情が少し空回りしているようにも映ります。目の前の打者を1人1人抑える。しっかり試合を作る。まずはシンプルに物事を考えてみるのも1つの手ではないでしょうか。(日刊スポーツ評論家)




