阪神は3試合が雨天中止となり、その影響がどのように出るのか。広島戦で注目したのは5番大山の状態だった。
交流戦では打率1割9分と不振で、負け越した要因の1つだった。パ・リーグのバッテリーに徹底マークされ、大山の不調はチーム成績に影響した。
それが交流戦最後の楽天戦から、直近4試合では13打数7安打、打率5割3分8厘、4本塁打と復調を印象づけていた。
状態が好転してきた矢先、雨天で3試合が中止。大山に変化があるのか、注目していたが、3回1死満塁の場面では、内角のカットボールに空振り三振。カウント3-1と有利なカウントから、外角低めの変化球にハーフスイングしていた。
5回にはカウント2-2から、真ん中の132キロカーブを見逃し三振。8回には先頭で右翼線へ二塁打を放ったものの、これまでの勢いは感じられず、水入りがマイナスへ働いた結果だった。
交流戦でパ・リーグのバッテリーは4番佐藤との勝負を避け、大山と勝負する場面が見受けられた。この試合も佐藤の1打席目は、初球から4球続けてストライクゾーンでは勝負してこなかった。2打席目も2球続けてボールからの入り。四球はOKの配球で、大山の状態は、前後の打者にも影響を及ぼす。
6番に入った前川は、3回の場面では大山の三振の後、三飛だった。大山の状態次第では、6番に入る打者の重圧も変わってくる。6番打者を固定できないのは、大山の状態と無縁ではないと思う。
阪神は昨季も交流戦で負け越し、その後、息を吹き返した。7月に大山が月間打率3割4分6厘をマークするなど活躍し、上昇した経緯がある。森下、佐藤が好調でも、大山の調子が悪いと、得点力は低下する。
交流戦のスランプからは脱しているようにも見えるが、今後も大山の状態がカギを握っている。(日刊スポーツ評論家)







