WBCで出塁するたびにスタンドを沸かせている選手がいる。キューバのサントス。俊足のセンターで、打席では走り打ちを頻繁に試み、センター前へのポテンヒットを二塁打にしてしまうような、見ていてワクワクさせてくれる選手だ。
カブスのスカウト、セギノール氏は「彼の足はメジャーでも通用するよ」と絶賛。ソフトバンク編成国際担当アドバイザーの石渡茂氏は「二ゴロの一塁への到達タイムを計っても、3・7秒台のイチローよりも速い3・4秒台だった」と、驚きの事実を教えてくれた。
彼のような一芸に秀でた選手が日本にも増えれば、ファンの楽しみも増えるのではないかと思う。ソフトバンクには現在、23人の育成選手がいる。長身、速球、俊足、好守、柔らかいフォーム…。それぞれが持つ、優れた特徴を評価されて入団。その秀でた部分を磨き、ほかの部分もスキルアップすれば、支配下に上がるチャンスは十分にある。
ホークスにはフルスイングが持ち味の柳田、速球派のサファテ、千賀、スアレスのように、1スイング、1球でファンの心をつかむことができる選手がいる。彼らに続く選手が出てくれば、見る側の楽しみも増す。育成選手を多く抱える球団だからこそ持つことができる夢。次はどんな選手が頭角を現してくるのか。この先、楽しみだ。



