3年の月日が流れても、青い目の男にとって風化されていないと感じた。東日本大震災から6年目を迎えた3月11日。巨人ケーシー・マギー内野手(34)に聞いた。13年に楽天に在籍し、日本一に貢献。1年で日本を後にしたが、東北の人々の心に勇気と感動を与えた経歴が誇らしい。今、何を思うか-。

 マギー 当時、来日してすぐに被害のひどかった小学校を訪問した。その光景はよく覚えているよ。人的被害も大きく、行方不明となった人もたくさんいる。それでも少しずつ日常の生活を取り戻していると感じることもあった。

 通訳が訳し終えると質問を挟ませずに、言葉をつむいだ。

 マギー 本当の意味で、あの震災がどれだけのことだったのかと認識したのは1年の最後、日本を離れる時だった。楽天が日本一に輝いた時、地元にはファンではない人もいたと思う。でも仙台の町中の人が喜んで感謝してくれた。それほど人々の心が傷ついていたんだなと理解した。

 野球の底力。感じたのは日本人だけではなかった。だからこそ、使命は今もなお、変わらない。

 マギー まだたくさんの苦しんでいる人がいる。野球を見ることによって、その数時間はつらい思いを忘れられるかもしれない。僕個人じゃなく、プロ野球選手はそう見られている。そのことは意識して、これからもプレーしていく。

 3月31日、今年もプロ野球が開幕した。野球の底力を見せる1人として、マギーが白球と向き合う。【巨人担当=広重竜太郎】