プロ野球番記者コラム

ロッテ新人の「握手競争」最も印象に残ったのは…

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

まさかいきなり、令和の怪物と握手することになろうとは…。

新人講義で周りの人たちと握手を交わすロッテ佐々木朗(撮影・横山健太)
新人講義で周りの人たちと握手を交わすロッテ佐々木朗(撮影・横山健太)

ロッテの新人合同自主トレが11日、座学研修からスタートした。ZOZOマリンのグラウンドでの練習前、LOCON社の石井大貴代表取締役による「プロフェッショナルとは」との講義が行われた。

石井取締役が最初に提案したのは「握手競争」だ。会議室には、球団職員や報道陣も含めて約70人がいる。2分間で何人、互いの目を見て名前を伝え合いながら握手できるか。そして、誰が一番多くの人と握手できるか。握手をするだけで場の雰囲気が変わる。「空気作りの名人になってほしい」という狙いがあった。

私も、握手「される」側に入った。よーい、スタート。新人7人がそれぞれ動きだす。こんな機会、まずないだろう。握手した感想を書き残す。

最初に握手を求められたのは新人ではなく、なんと近くにいた河合克美オーナー代行(67)。感触より何より、そのフットワークの軽さに驚いた。

河合オーナー代行の後ろに、育成ドラフト1位の本前郁也投手(22=北翔大)がいた。やや緊張している様子で、がっちり握ってくれた。伸びた背筋に誠実さを感じた。

次は育成ドラフト2位の植田将太捕手(22=慶大)。以前名刺を渡した際にも感じたが、とにかく思いが伝わってくるタイプ。立派な社会人になるだろうなと感じさせられた。

ドラフト4位の横山陸人投手(18=専大松戸)が目の前に来た。そう大きくない手だが、何より目に輝きがあり、見た目以上に存在の大きさを感じた。

最も印象に残ったのは、その次に握手したドラフト2位の佐藤都志也捕手(21=東洋大)。強肩強打のイメージとはかけ離れた、両手でふんわりと包み込む、まるで絹のような感触。スピード感も必要な競争ながら、話し方も穏やかだ。1人だけまるで空気感が違い、びっくりした。

ドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)もやって来た。自分の大きさを理解しているのか、他の選手より5センチほど立ち位置が後ろだったように感じた。163キロを生み出したのは、どんな手なのだろう。ドキドキしながら握手する。大きさも、感触も、けっこう平均的で逆に驚いた。

ドラフト5位の福田光輝内野手(22=法大)も佐藤同様、落ち着きがあった。しっかり振り込んできているのだろう。手の厚さや質感が印象的だった。

ドラフト3位の高部瑛斗外野手(22=国士舘大)とは、2分間では縁がなかった。その後のサイン会でファンとのやりとりを見ていたら、1人1人に実に丁寧に対応していた。人柄の温かさを感じた。

優勝者は2分間で24人と握手した、あの“絹のような”佐藤だった。記録でも記憶でも、見事に優勝だ。佐々木朗は「20人いくかいかないかくらい」だったそうで「相手との距離感が、握手する前とは違った」と振り返った。

実に面白い競争だった。今後も石井取締役の研修は行われるそうで、選手たちの内面の変化が楽しみだ。【ロッテ担当 金子真仁】

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