熱心なタイガースファン読者ならピンと来たかもしれない。阪神は21日、来月1日付で阪神電鉄の百北幸司常務取締役(60)が代表取締役球団社長に就任すると発表した。百北氏と言えば、阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会で、株主から投げかけられる阪神球団の質問に答えるあの人である。
例年、批判的な質問、ユニークな質問が飛び出すことで注目される株主総会。今年は珍しく阪神関連の質問はゼロだったが、19年にはドラフト戦略に触れた株主が「回転ずしなら大トロやウニの皿があるのに、タコやイカの皿から取っている。なぜこのようなドラフトを続けるのか」と発言。20年は選手の会食に関する質問や叱責(しっせき)があった。
「実は株主総会の準備というのはいろいろ球団であったり、球場であったりみんなが力を合わせて準備をしてくれております。そういった意味でいろんなことを勉強する機会です」
19年4月から阪神電鉄の常務取締役(スポーツ・エンタテインメント事業本部長)を務める百北氏。誠実かつ当意即妙の答えで株主をうなずかせるシーンを何度も見た。坂井前オーナー、藤原オーナーの秘書部長を務め、球場の演出などを担当する阪神コンテンツリンクの代表取締役社長なども歴任。球団を間近で見てきた人は、実はファンの声をダイレクトに受けてきた人物でもある。【桝井聡】




