ソフトバンクの宮崎キャンプは第2クールに入った。「競争」を大テーマに掲げ、実戦形式のメニューが加わる今クール後半からは「昇格」「降格」の振るい落としが始まる。青空が広がったキャンプ地・生目の杜(もり)だが、西高東低の冬型の気圧配置が影響したのか、グラウンドは時折、砂じんが激しく舞う強風にあおられた。
「やっぱり、ホークスにはいい選手がいっぱいいますよ」。寒風吹きすさぶスタンドからホークスの練習に熱視線を送っていたのはヤクルト、オリックスのプロスカウトだった。日本一ヤクルトは3人の担当者が訪れていた。プロ球団の編成担当者たちが各地を巡って戦力分析を行うのもこの時期の風物詩。自軍のさらなる補強ポイントに合致する選手たちを見定めている。
この日、訪れていた2球団はくしくも昨年の日本シリーズで激突したチーム。リーグ連覇に向けて、ともにさらなる戦力補強には余念がないはず。彼らにとって世代交代を大目標に「競争」をキャンプテーマに掲げるホークスは垂ぜんの的かもしれない。育成選手を含めて100人を超える大所帯。今季のチーム構成上、余剰な戦力が見つかればトレード話は持ちかけやすい。今オフ、ホークスは中日からFAで又吉を獲得。人的補償で岩崎が中日に移籍した。ともにセットアッパーとして実績ある2人。FA補強と言うより、むしろ結果的にはトレードのような形。シーズンになればこの編成作業の成否が何かと比較されるだろうから、ともに新天地で活躍してもらいたいものだ。
厳しい現実だが、プロ野球は弱肉強食の社会。ホークスでもみんな一緒に活躍できないのだ。さらに「世代交代」という命題がある。生き残りへのアピールは、何もチーム内だけではない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】




