<パ・CSファーストステージ:ソフトバンク5-3西武>◇第1戦◇8日◇ペイペイドーム
ソフトバンクにとっては大きな大きな白星だったに違いない。CSファーストステージの初戦を取ったことはもちろんだが、この1勝は暗く沈んだシーズンV逸の屈辱を晴らす勝利になったことだろう。エース千賀が8回112球の粘投。主砲柳田も序盤に3ランを放って突き放した。「なかなかすんなり勝てないねえ」。最終回までハラハラドキドキの展開。試合後、ナインを激励し、そう言ってベンチ裏から出てきた王球団会長だったが「でも、やっぱり先手を取るのは大きいからね」と安堵(あんど)の表情だった。
心機一転とは言ってもやはり勝負事。勝てなければ、しこりは残る。圧倒的な完勝もいいが、緊迫戦を制したのだから自信回復はさらに大きいのではないだろうか。シーズン残り2試合で西武、ロッテに敗戦。V王手からまさかの結果にチームは泣き崩れた。この白星でナインに本当の笑顔が戻った瞬間でもあった。
CSファーストステージ突破へ「マジック1」とした。画竜点睛を欠いたシーズン残り2試合の緊張感を味わいながら、一気のファイナル進出を決めたいものだ。この日のゲームは序盤、中盤、終盤と大きく3つの流れがあった。3回表の西武は先頭の四球を8番愛斗が送りバント失敗(結果は空振り三振)。1死一塁から左飛に一塁走者が戻りきれず3人で攻撃は終わった。直後にホークスは1死一、二塁から1番三森の左中間二塁打で先制し、柳田の3ランで計4得点。1点差に詰められた6回裏には先頭柳田の四球をきっかけに周東の適時打で2点差とした。8、9回は得点圏に走者を出したが、千賀、モイネロがともにピンチを空振り三振で切り、力でねじ伏せた。「短期決戦」は1つのミスが命取りになる。勝因や敗因を1点に絞りきることはできないが、西武に「流れ」を渡さなかったことは確か。必勝の覚悟は相手より先にスキを出さないことだろう。これでホークスはポストシーズン17連勝。圧倒的な「強さ」を自信に一気に駆け抜けてもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】




