秋の高知で新監督は精力的に動き回っている。阪神は11日に秋季キャンプの第2クールを終えた。藤川球児監督(44)はメイングラウンド、ブルペンと場所、時間問わず、さまざまなコーチや選手とコミュニケーションを取っている。
11日にはこの日でキャンプを打ち上げた石井と桐敷、村上に安藤投手チーフコーチ、金村投手コーチも交えて談笑。青空のもと、グラウンドで輪になって座る姿は、和やかな雰囲気と風通しの良さを感じさせた。コミュニケーションを大切にすることについて、藤川監督は以前に「これは自分の性格なので」と話していた。
藤川体制では、ヘッドコーチを置かないスタイルを採用した。その代わりに藤本総合コーチを据え、投手、打撃、走塁の各部門にチーフコーチを置いた。藤川監督は各部門でコーチに責任感を持たせることとともに、その意図を説明した。
「僕自身が初めてなので、ヘッドコーチを置くことで、僕に意見が上がってこずに、そのまま決定していた場合に、僕の耳に届かなかったとか、というのも可能性として考えられる。藤本コーチ、各チーフコーチのところでかみ砕きながら僕のところに上がってきて、それを僕がバランスよく見て、選手たちが迷わないような選択をできればな、というところ」
ヘッドコーチの役割は多岐にわたる。監督の意図を選手へ伝える、選手とコーチの橋渡し役になる、ベンチを盛り上げる…。しかし、言葉でチームを鼓舞するタイプの監督ならば、ヘッドコーチが必ずしも必要ではない。阪神でも藤川監督の「性格」を生かした密で直接的なコミュニケーションがあれば、ヘッドコーチを置かない現体制がぴったりかもしれない。
来季のコーチ体制が発表されているプロ野球のチームの中で、ヘッドコーチを置いていないのは現段階で阪神、中日、DeNA、楽天の4球団。コーチ陣との連携の仕方にも各監督の意図とチームの色が出そうだ。【阪神担当=磯綾乃】




